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バーチャルサラウンド系ソフトウェアの比較

※Boom 3Dは7.1chどころか5.1chにすら対応していないので載せていません
※Immerse Gaming HIVEはまだ試していません

機能 Windows Sonic Dolby Atmos DTS Headphone:X THX Spatial Audio SteelSeries Sonar Spatial Sound Card (参考) Sound Blaster Play! 4
方式 立体音響[^1] 立体音響[^1] 立体音響[^1] 仮想デバイス[^2] 仮想デバイス 仮想デバイス ドライバーAPO
ステレオ (左右)
サラウンド (前後) ※[^3] ※[^3] ※[^3] ○[^4] △[^6] ※[^3]
ハイト (上下) △[1][7] ○[^1] ○[^1] ※[^8] - - -
マトリックスデコーダー - - - - -
方向感の調整 - - - - -
距離感の調整 - - - ※[^5] - -
反響感の調整 - - - -
イコライザーの調整 - - △[^9] -
音量の正規化 - - -
特定モデルのヘッドホン向けの補正 - - ※[^10] -

Windows Sonic for Headphones

Windows 10 Creators Updateにて実装された立体音響の一つ。 立体音響とは既存のスピーカー配置に縛られず、自在に音源を配置できる音響システムのことを指す。 Windows 10の立体音響はヘッドホン向けとマルチスピーカー向けのものがあり、こちらは前者となる。 条件付きで7.1chサラウンド音源にも適用される。 なお、設定できる項目は特にない。 低価格帯のゲーミングヘッドセットで「Windows Sonicに対応」と表記のある場合、ヘッドセット側では特に何も対応していないことを意味する。ハードウェアやドライバー等で特別な対応をする必要がないからだ。

Dolby Atmos for Headphones

こちらもWindows 10以降向けの立体音響で、ヘッドホン向け。 マルチスピーカー向けのfor Home Theaterも存在する。 ゲームモード、ムービーモード、ミュージックモード等があり、またカスタムで10バンドイコライザーも設定可能。 バーチャルサラウンド辺りの設定はバーチャライザーのオンオフ(カスタムモードの場合)のみ。

DTS Headphone:X

こちらもWindows 10以降向けの立体音響で、ヘッドホン向け。 マルチスピーカー向けのDTS:X Home Theaterも存在する。 イコライザー等はないが、特定モデルのヘッドホン向けに補正を行うことができる。 バーチャルサラウンド辺りの設定として、反響の量が2段階で設定できる。

THX Spatial Audio

Razer社が発売しているヘッドホン向けのバーチャルサラウンド。 Razerのヘッドセット向けのものに加え、単体ソフトウェア版がある。 VR向けにも使われているVisiSonicsの3Dオーディオ技術の提供を受けているようだ。 10バンドイコライザーのほか、バスブーストや声の明瞭度を設定できる。 バーチャルサラウンド辺りの設定として、仮想スピーカーの方向や距離感 [^5] の調整が行える。 なお、単体ソフトウェア版はまともに機能しないのでUSB接続対応のRazerヘッドセットを買いましょう。 Razer Synapseの対応ヘッドセットでのTHX Spatial Audioは2023年11月頃にアップデートがあり、仮想デバイスからAPO処理に変更され、スピーカー構成が7.1chではなくステレオとして認識されるようになったり、方向感の調整ができなくなったなど、一部仕様が変更された代わりに音声の遅延などが改善されたとのこと。

SteelSeries Sonar

SteelSeries GGに付属しているヘッドホン・ステレオスピーカー向けのバーチャルサラウンド。 SteelSeriesの製品を持っていなくてもアカウントを作成することで無料で利用できる。 ゲームとチャットを別デバイスとすることで音量バランスを調整できることや、10バンドまでのパラメトリックイコライザーが利用できることが特徴。 バーチャルサラウンド辺りの設定として、仮想スピーカーの方向や距離感・反響感の調整が行える。 なお、PCを起動した直後は音が出なくなるタイミングが少しの間ある模様。

Spatial Sound Card

New Audio Technology(胡散臭い名前・・・)が発売しているヘッドホン向けのバーチャルサラウンド。 イコライザーはいくつかのプリセットのみだが、特定モデルのヘッドホン向けに補正を行うことができる。 バーチャルサラウンド辺りの設定として、何種類かの仮想音場からの選択と反響感の調整が行える。 Steamでの販売となり、利用するには常にSteamを起動している必要がある。

Sound Blaster Play! 4

Creativeが発売している安価なUSBオーディオデバイスで、Acoustic Engineにバーチャルサラウンド機能がある。 前身のPlay! 3にあったイコライザーが本製品ではなくなっているが、クリスタライザーとバスブーストがある。 また、特定モデルのヘッドホン向けに補正を行うことができる。 バーチャルサラウンド辺りの設定として、効果量の調整が行える。 なお、前述の立体音響やバーチャルサラウンドを利用する際はデバイス側の音響効果はすべてオフにすべきである。 [^11]

[^1]: Windows 10 Creators Update以降の立体音響APIに対応 [^2]: Razer Synapseによる対応ヘッドセットの場合はドライバーに搭載されるAPOによるソフトウェア処理 [^3]: ステレオ構成のデバイスにサラウンド出力できる場合に限定 [^4]: Razer Synapseによる対応ヘッドセットの場合はステレオ構成のデバイスにサラウンド出力できる場合に限定 [^5]: 単体ソフトウェア版のみ [^6]: サイドとリアの区別がつきにくい [^7]: APIとしては用意されているが効果が薄い? [^8]: Dolby Atmos形式等の一部コンテンツのみ? [^9]: いくつかのプリセットのみ [^10]: Razer Synapseによる対応ヘッドセットの場合、各ヘッドセットに合わせた調整がされている [^11]: ただし、Windows 11のサウンド設定にてオーディオの強化(または補正)をオフにすると立体音響有効時かつサラウンド音源の場合にフロント以外から音が出ない(後ろからの音が聞こえない)問題がある。オフにするのはデバイスのハードウェア、もしくは設定アプリからのみにしよう。

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